フローリングを傷付けてしまった時、小さめの傷であれば、補修可能です。そのための材料が何種類も市販されています。傷の種類や程度によって、使う材料が違ってきます。フローリングの表面が浅く削れた程度の傷、そして、深くえぐれたように凹んだ傷、大きく分ければこの2種類でしょう。
浅い傷であれば、フローリングに、木目模様を印刷した補修シールを貼るか、固形のクレヨン状のものを擦り付けるか、液状の塗料を塗って乾燥させるか、液状のカラーワックスを塗るかです。それぞれの長所短所を予め知っておき、期待はずれにならないようにします。深い傷であれば、凹んだ部分を埋めないといけませんから、パテの類で凹みを埋めて、表面を平らにすることになります。この場合、熱で補修材を溶かして埋め込み冷やして固めるタイプか、粘土状のものを埋めて乾燥させ固めるタイプになります。
傷の状態にもよりますが、パテ類で凹みを埋め、その仕上げとして塗料を塗る形になる場合もあるでしょう。つまり、まず深い傷をまず浅い傷になるよう補修し、次に浅い傷を目立たなくさせる2段階作業です。傷の状態をよく観察し、どのような作業手順になるかをよく検討し、計画的に行わないと、うまく行きません。また、補修の材料の性質もよく知っていないと、計画通りに行きませんから、その物性を正確に知る必要があります。
また、フローリングそれ自体の内部や表面の物性も、間違わない判断が必要です。